毎日のお風呂掃除、本当に大変ですよね。「タイルの目地にカビが生えやすくなった」「排水口のぬめりが取れない」など、老朽化したお風呂は清潔を保つだけでも一苦労です。
実はいま、最新のシステムバスは「いかに掃除を楽にするか」という視点で大きく進化しています。今回は、お風呂の交換を検討し始めた方へ向けて毎日のお手入れが簡単になる、最新機能やカビ対策をご紹介します。
1.床と排水口の進化!足元の不快感を減らす最新機能

お風呂掃除の中で気が重くなる場所といえば、やはり「床」と「排水口」ではないでしょうか。古い浴室の床は水はけが悪くて翌朝になっても水たまりが残っていたり、タイルの目地にピンク汚れや黒カビが発生しやすかったりします。また、髪の毛や石鹸カスが絡みつく排水口は、触るのもためらわれるお掃除ポイントの一つ。
しかし最新のお風呂には、この「足元の不快感」を軽減する機能が備わっています。
水はけの良さでカビやぬめりを防ぐ床構造

各メーカーが力を入れている技術の一つが、水はけを高めた「床」の構造です。最新のシステムバスの床には表面に微細な溝が刻まれており、シャワーを浴び終わった後、その溝を伝って水が排水口へと流れていく仕組みになっています。そのため水たまりができにくく、換気扇を回しておくだけで翌朝にはカラリと乾きやすいのが最新のシステムバスの特徴です。
水が残りにくいということは、カビやピンク汚れが繁殖するための「水分」という条件を減らすことができるため、カビの発生を抑えやすくなります。さらに、床の表面に汚れを弾く特殊なコーティングが施されているものも多く、皮脂汚れや石鹸カスが固着しにくくなっています。
普段のお手入れは、入浴後にシャワーでサッと汚れを洗い流し、週に一度スポンジで軽くこするだけで十分。ゴシゴシと力を入れて床を磨く手間は、以前に比べて減らせるようになりました。
ゴミが自然にまとまる排水口

排水口のお掃除も、最新設備では「触りたくない作業」から「短時間で終わる作業」へと変わりつつあります。従来の排水口は、ヘアキャッチャー(網目)に髪の毛が複雑に絡みつき、古い歯ブラシなどで掻き出す必要がありました。
現在の主流は、シャワーや浴槽の残り湯が排水される際の「水流(渦の力)」を利用した排水口です。水が流れるたびに排水口の中で渦が発生し、その水流の力で髪の毛やゴミを中央にまとめてくれます。お掃除の際は、ヘアキャッチャーを取り外してゴミ箱の上でひっくり返すだけで、まとまったゴミが落ちるためお掃除が簡単です。
髪の毛に直接触れる機会が減り、排水口の奥の形状も凹凸が少なく洗いやすいシンプルな構造に改良されているため、ぬめりや下水からのニオイも抑えやすくなっています。さらに、排水口の部品自体に抗菌・防カビ樹脂が練り込まれている製品も多く、汚れの付着自体を防いでくれます。
2.壁とカウンターの常識が変わる!「浮かせる・外せる」収納

シャンプーボトルやボディーソープ、洗顔料などを置くための「備え付けの収納棚」や「カウンター」。これらはお風呂に必須のものだと思い込んでいませんか?実は、この棚やカウンターと壁の隙間、そしてボトルの底が、カビや赤カビの温床になりやすい場所です。
最新の浴室リフォームではこの「収納の常識」を見直すことで、掃除のしやすさを高めるアイデアが人気となっています。
マグネットウォールで棚をゼロに

最近のシステムバスリフォームで人気を集めているのが、「壁パネルの中に鉄板を組み込んだマグネットウォール」の採用です。従来の浴室では、プラスチック製の収納棚が壁にネジで固定されており、棚の裏側や隙間にスポンジが届かずカビの温床になっていました。
そこで今のトレンドは、「最初から備え付けの小物入れ(棚)を付けない」という選択。その代わりに、マグネットで壁に貼り付けられる市販のラックやメーカー純正のマグネット収納を活用します。シャンプーボトルも掃除道具も、すべてマグネットで「浮かせる収納」にしてしまうという考え方です。

この方法のメリットは、お掃除の際に棚ごと壁から取り外せること。邪魔な棚がない状態で壁をフラットに洗うことができて棚自体も丸洗いできるため、カビやぬめりが発生しにくくなります。最新のマグネットは強力で、ポンプを上から強く押してもズレにくい設計になっているものが多くあります。
マグネット収納は各メーカーから様々なデザインやサイズのものが販売されており、スマートフォンやタブレットを持ち込むための専用スタンドまで用意されているのも特徴です。家族の成長や使い勝手に合わせて、収納の位置を移動できる点も魅力と言えるでしょう。
まるごと外して裏まで洗えるカウンター

洗い場で洗面器を置いたり、ちょっとした小物を置いたりするのに便利な「カウンター」ですが、これも下側や壁との接合部分に汚れが溜まりやすいのが悩みの種でした。「カウンターの下を覗き込んだら黒カビが生えていた」という経験がある方も多いはずです。
この悩みを解決するために各メーカーが開発したのが、「カウンター自体をまるごと壁から取り外せる」お風呂です。簡単な操作でカウンターを取り外すことができるため、普段は手が届きにくいカウンターの裏側や、カウンターが接していた壁面、床の奥の隙間までスポンジを入れて洗うことができます。
取り外したカウンターは浴槽のフチなどに立てかけておけるため、全方向から洗うことができ、乾燥もスムーズです。カウンターを外せることで、これまで大掃除の時にしか手が届かなかった場所も、普段の入浴のついでに洗えるようになります。便利さを保ちながら掃除の死角を減らす、現代のニーズに合った機能と言えます。
3.時短につながる「おそうじ浴槽」と「思い切った引き算」

共働きのご家庭や、年齢を重ねて体力的な負担を減らしたいシニア世代にとって、お風呂掃除は「できることなら誰かに代わってほしい」家事の一つ。その願いに応える最新のテクノロジーと、設計段階での発想の転換によるカビ対策をご紹介します。
ボタン一つで洗浄!自動浴槽洗浄システム

毎晩、腰をかがめて浴槽の中をスポンジで洗う作業は足腰に負担がかかります。服の袖が濡れてしまったり、冬場は寒かったりと、やりたくない家事の上位に挙がることも多いのではないでしょうか。そんな浴槽洗いの負担を軽くしてくれるのが、「自動浴槽洗浄機能(おそうじ浴槽)」です。
入浴後に浴槽の栓を抜き、お風呂のフタを閉めて専用のボタンを押すだけで、あとはお風呂が自動で掃除をしてくれます。浴槽の底などに設置された専用のノズルからお湯が噴射されて予洗いをした後、タンクに入れておいた専用の洗剤がミスト状になって浴槽全体に吹き付けられる仕組みです。数分間洗剤を浸透させて湯垢や皮脂汚れを浮かせた後、再びお湯のシャワーで洗い流してくれます。
入浴剤を入れた日でも汚れを落としてくれるため、お風呂の楽しみ方も広がります。毎日の浴槽掃除を機械に任せられるため家事の時間を短縮でき、気持ちにゆとりが生まれやすくなります。手洗いは月に数回、気になる部分を軽くこするだけで清潔を保ちやすくなるため、腰痛に悩む方や忙しい子育て世代には検討の価値がある設備と言えるでしょう。
カビの温床を断つ!「鏡なし・カウンターなし」という選択肢

システムバスをオーダーする際、当たり前のように付いてくる「鏡」や「カウンター」。しかし、お風呂の掃除をできるだけ楽にしたい、カビをできるだけ生やしたくないと考える方へ、リフォームのプロから一つ提案があります。それは、最初から「鏡もカウンターも付けないお風呂にする」という引き算の考え方です。
- 鏡についた水垢を落とすのは、お風呂掃除の中でも手間がかかる作業の一つ
- カウンターの裏側は汚れの温床になりやすい
- 「お風呂の中で鏡はあまり見ない」「立ちシャワーが多くカウンターを使わない」
こうした場合には、思い切ってこれらを無くしてしまうのも一つのカビ対策になります。

シャンプーボトルなども銭湯のようにカゴに入れて持ち込む「銭湯スタイル」にすれば、浴室内に常備するものがなくなり、カビのリスクを抑えられます。壁には何もないフラットな空間になるため、お風呂上がりにスキージー(水切りワイパー)で壁の水分を落とす作業も短時間で済みます。凹凸がないため拭き上げがしやすくなり、結果としてカビが入り込む余地を減らせます。
自分たちのライフスタイルに本当に必要なものを見極め、「あえて付けない」という選択をすることも、将来にわたる美しさを保つ一つの方法です。
4.浴室換気暖房乾燥機で「カビ対策」と「ヒートショック対策」を両立

お風呂の清潔さを保つために「換気」が重要なのは言うまでもありませんが、古い換気扇ではパワーが足りず、湿気がこもりがちです。窓を開けて換気をしている方も多いですが、外からの砂埃が入ってきたり、防犯上の不安があったりします。
お風呂リフォームの際に検討したいのが、多機能な「浴室換気暖房乾燥機」です。これは単なる換気扇ではなく、お風呂の衛生環境とご家族の健康環境を同時に整えてくれる設備と言えます。
強力な換気・乾燥機能で浴室をカラッとキープ

最新の浴室換気暖房乾燥機は、強力な換気能力と乾燥能力を備えています。入浴後に「乾燥モード」を稼働させることで、浴室内の湿気を含んだ空気を排出しながら温風を送り込み、床、壁、天井の水分を乾かしていく仕組みです。
カビの胞子は温度が20〜30度、湿度が70%以上の環境で繁殖しやすいと言われています。お風呂上がりの浴室はまさにこの条件がそろいやすい場所ですが、乾燥機能を使って短時間で湿度を下げることで、カビの発生を抑えやすくなります。先にご紹介した「水はけの良い床」とこの「乾燥機能」を組み合わせれば、浴室の清潔さを保ちやすくなるでしょう。
また雨の日や花粉、PM2.5が気になる季節には、浴室を「衣類乾燥室」として活用できるのも嬉しいポイントです。衣類乾燥機能には、プラズマクラスターやナノイーといった空気浄化技術が搭載されている機種もあり、洗濯物の生乾き臭を抑えながらカビ菌の働きを抑える効果も期待できます。
暖房機能で冬場の温度差を軽減

そしてもう一つ、換気暖房乾燥機が持つ大切な役割が「ヒートショック対策」です。ヒートショックとは、暖かいリビングから冷えた脱衣所や浴室へ移動し、熱い湯船に浸かった際の「急激な温度変化」によって血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす現象を指します。特に冬場のタイル張りのお風呂や窓の大きな古い浴室では、このリスクが高まりやすいとされています。
浴室換気暖房乾燥機の「暖房モード」を入浴の15分ほど前からスイッチを入れておけば、浴室全体が暖かい空間に変わります。最新のシステムバス自体が持つ高い断熱性能(保温構造の壁や床)と合わせて、寒さを感じにくい状態で、リラックスしたバスタイムを過ごしやすくなります。
お風呂掃除を楽にする「カビ対策」と、ご家族の健康を守る「ヒートショック対策」。この二つを、スイッチ一つで同時にサポートしてくれる換気暖房乾燥機は、現代のお風呂リフォームにおいて検討する価値のある設備と言えるでしょう。
まとめ

床や排水口の進化から、自動洗浄、マグネット収納、あえて何も付けない引き算のアイデアまで、最新のお風呂は「掃除のしやすさ」を追求しています。清潔で温かいお風呂へのリフォームは日々の家事の負担を減らし、家族の健康を守ることにもつながる投資と言えるでしょう。
床の柔らかさや水はけの構造、マグネットの強力さなどは、実際の設備を見て触って確かめていただくのが一番です。お気軽にショールームへご来場いただき、最新バスルームを体感してみませんか?
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